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ふくしま式で最難関突破! 男女御三家・難関校 中学入試国語を読み解く

2020/11/28 発売(A5版344頁/税込1,980円)福嶋隆史著/日本能率協会マネジメントセンター(JMAM


はじめに

これなら解ける。これなら教えられる。
そう思っていただけるだろう。
難関中学入試における国語読解は、大学入試に匹敵するような難易度の問いも多い。とりわけ記述式設問については、いったいどう教えればよいのか、途方に暮れてしまう。いわゆる過去問集の解説を見ながら教えようとするが、まず自分自身がよく理解できていないから、当然子どもに教えることもできない。模範解答を写させて終える罪悪感。そもそも、大人の自分でもこんな解答のようには書けない。内心はあきらめの境地。だが、それでも何とかしたい。しなければならない――。
それが本音であろう。わが子に国語を教えようと奮闘するお母さんお父さんはもちろん、プロとして日々子どもの前に立っている塾の先生方であっても。
この本は、そんな方々のためにある。
この本は、あなたを、子どもを、絶望の淵から救い出す。
これまであなたが目にしてきたどんな解説書よりも、圧倒的に詳しく、圧倒的に役立つ。
この本で学んだ子は、「合格」の二文字に確実に近づく。
「ふくしま式」問題集シリーズ(大和出版)を使っている子はもちろん、そうでない子も、この本によって大きく飛躍することができる。
さあ、今すぐ始めよう!

ふくしま国語塾 主宰 福嶋隆史

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掲載過去問一覧(入試問題本文及び設問、完全掲載)

  • ▼御三家
  • 開成2019 松村圭一郎『うしろめたさの人類学』説明的文章
  • 開成2020 朝比奈あすか『君たちは今が世界』文学的文章
  • 開成2018 グラフ・文章の読み取りと短作文
  • 桜蔭2020 まはら三桃『思いはいのり、言葉はつばさ』文学的文章
  • 桜蔭2018 押井守『ひとまず、信じない 情報氾濫時代の生き方』説明的文章
  • 麻布2020 宮下奈都「まだまだ、」『つぼみ』文学的文章
  • 女子学院2020 阿純章『「迷子」のすすめ』説明的文章
  • 武蔵2018 石黒浩『アンドロイドは人間になれるか』説明的文章
  • 雙葉2020 武田邦彦『二つの環境 いのちは続いている』説明的文章
  • ▼難関校(御三家以外)
  • 駒東2019 戸森しるこ『夏と百花とカルピスと』文学的文章
  • 豊島岡2019 松村圭一郎『うしろめたさの人類学』説明的文章
  • 2019 稲垣えみ子『アフロ記者が記者として書いてきたこと。退職したからこそ書けたこと。』説明的文章
  • 浅野2019 村上春樹『職業としての小説家』説明的文章
  • 洗足2020 草野たき『グッドジョブガールズ』文学的文章
  • 聖光2019 池谷裕二『脳には妙なクセがある』説明的文章
  • 渋幕2018 養老孟司『養老孟司の幸福論 まち、ときどき森』説明的文章
  • 栄光2019 こまつあやこ『リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ』文学的文章

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コンテンツ(目次)

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「この本の読み方・使い方」より

この本は、入試過去問の解説書である。
しかし、単に一つひとつの問題を個別的に解説して終わり、という本ではない。
あくまで、普遍的な思考技術を伝授することを目的とした本である。
これまで私が刊行してきた「ふくしま式」問題集の類はいずれも、思考技術を体系的に整理し、その上で、それぞれの技術を習得するための個々の問題を列挙する形で作ってきた。いわば、まず根幹を示し、その上で枝葉を示してきたわけだ。
一方、この本は逆である。まず個々の入試過去問(個々の設問)があり、それぞれを解くプロセスにおいて、普遍的な思考技術を習得できるようになっている。いわば、枝葉から根幹へ降りていくというのが、この本の構造なのである。

もちろん、第一章において、根幹となる技術を体系的に紹介してはいるのだが、本文中で登場する頻度には差がある。それは枝葉のほうに偏りがあるからである。ある中学の問題では中心的に使う必要のあった「鉄則」が、ある中学の問題ではあまり使われないということもある。
そういう意味で、「受験する学校の問題だけを解く」というのは、間違った使い方である。そういう使い方だと、せっかくの有益な普遍的技術に出あうことなく終わってしまうかもしれない。
一冊の問題集を解くつもりで全ての学校の問題に挑戦してみるというのが、最も理想的な使い方だ。受験しない学校の問題もぜひ解いてほしい。そして、あらゆる入試問題に共通して役立つ武器となる普遍的技術の存在を、実感していただきたい。
なお、「普遍的」と言うからには、中学生・高校生にとっても当然同じように有益であり、高校入試・大学入試の対策にも大いに役立つ一冊となっていることを、つけ加えておきたい。

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「国語力」とは? 「合格力」とは?

国語力とは何か。その問いについて、私はこれまで、24冊の本の中で明確な答えを出してきた。
国語力。それは、「論理的思考力」である。
論理的思考力。それは、シンプルに言えば「関係整理力」である。
関係整理とは、一見つながりがないように思える言葉と言葉の間に、つながりを見出すことだ。
つながり(関係)は、大きく3つに分けることができる。
第1に、「同等関係」(抽象・具体の関係)。
第2に、「対比関係」。
第3に、「因果関係」。
これらの内実については後述する。ここではあえて、別の話をしたい。
何しろこの本は、単に「国語力を高めたい」人のための本ではない。「御三家」と呼ばれる私立中学校、あるいはその他の難関中学校に合格したい(させたい)人のための本である。
そこで必要になるのは、いわば「合格力」である。
難関中学校の先生方は、ひとことで言えば「大人な子ども」を求めている。
だから、合格力とは「大人力」のことである。
そして、大人力を測るのに最適な教科。それが国語である。
中学入試国語では、「常識」が問われる。
常識とは、第一に、よく知られた対象を区別できることを意味する。「これは赤色、これはピンク色、これは紫色」というように、多くの「名前」を知っていることである。狭い意味での「知識」と考えてもらってもよい。
第二に、真偽ないしは価値を区別できることである。「富士山は日本で一番高い山だ」「日本人は以心伝心を美徳としており何でもかんでも言葉で表現しようとは思っていない」「困っている人には手を差し伸べるべきだ」などということを「知っている」かどうかだ。これには、体験的知識も含まれる。「優勝は準優勝とは全然違うね」「彼女のような人を、親友と呼ぶんだと思う」などというように。
そういった常識を持っているのが、「大人」である。
さらに中学入試国語では、そういった常識を踏まえた上で、「逆説」も問われる。
「これは本当にピンクと呼べるか?」「富士山は高さでは日本一だが美しさではどうか?」「日本人は本当に言葉で表現するのが苦手なのか?」「困っている人には、無条件で手を差し伸べるべきなのか?」「準優勝は劣るのか?」「それが本当に親友か?」などというように常識に疑問を呈する文章が、子どもたちに提示される。あるいは、自ら逆説化して考え、文章化するように求められることもある。
常識を持たないと、逆説にはたどり着けない。
常識をいかに持っているか。と同時に、どれだけ常識を疑い、逆説を受発信できるか。
それが、「大人力」である。
本書は、単に論理的思考の技術を身につけるにとどまらず、そういった面でも成長することができるよう配慮して書かれているということを、まず述べておきたい。

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実物ページ紹介

一部画像は著作権保護のためモザイクをかけていますが、実際の本では当然クリアに読めます。


強調フレーズ

本書では、脚注の位置に強調フレーズを入れており、本文中の大事なポイントを読者がひと目でつかめるようにしています。そのフレーズを一覧にしたのが下記です。

  • P.46 合格者最低点に乗せる技術!(開成)
  • P.61 ここで他の受験生に差をつける!(開成)
  • P.64 今すぐ使えるシンプルな武器!(開成)
  • P.69 自由を限定し、勉強をゲーム化する(開成)
  • P.74 正確さを高める技術!(開成)
  • P.94 合格者最低点に乗せる技術!(桜蔭)
  • P.96 東大にも頻出するパターン!(桜蔭)
  • P.115 テーマとなる言葉を常に意識することが得点につながる!(桜蔭)
  • P.142 理由問題でミスを防ぐ技術!(麻布)
  • P.146 正反対の誤答を防ぐ意識!(麻布)
  • P.163 読むにも書くにも不可欠な接続語!(女子学院)
  • P.164 選択肢を絞り込むための基本技術!(女子学院)
  • P.187 長い記述は短文の連続でクリアする!(武蔵)
  • P.215 ハイレベルな読解によく登場するパターン!(雙葉)
  • P.239 これが記述の大原則!(駒東)
  • P.240 読書が大切である理由はこれだ!(駒東)
  • P.244 これが「文脈」の意味だ!(駒東)
  • P.253 設問を解くよりも前にやるべきこととは?(豊島岡)
  • P.259 「理由」を考える際の原則!(豊島岡)
  • P.294 うまく書けないなら文を分ける!(洗足)
  • P.321 説明的文章の基本パターン!(渋幕)
  • P.332 他の受験生と差をつける技術!(栄光)

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最大の特長

以下は無料メルマガNo.201(2020/11/23配信)の転載です。

  • 最新刊の最大の特長は、なんといっても「三段論法」を活用した読解法の徹底にあります。「なぜですか」と問われたとき、いつもこの型を意識的に用いることによって、答案の骨組みを構築できる。骨組みさえ正確に作ってしまえば、それで得点の半分ほどは稼げる。そうやって、まずは合格者最低点をゲットすべし──これが、最新刊の最大の収穫となることでしょう。
  • 第1章の「ふくしま式」徹底解説の中で、鉄則1~22をすべて解説していますが、なんといっても、鉄則19,20は強力です。なにしろ、鉄則解説・全23ページ中、9ページを、鉄則19,20(因果関係整理の技術)に費やしているのです(笑)。これまでのふくしま式問題集ではお目にかからなかったような図も登場します。ご期待ください。
  • ところで、「三段論法ってなんだったっけ」という声も聞こえますので、大枠だけ、紹介しておきましょう。
  • 【ふくしま式「なぜですか」攻略法】
    • 〈Ⅰ〉「前件肯定」パターン
      (問い:型)「①は②であると言えるのはなぜか」
      (答え:型)「①は③であり、③ならば②だから」
      (問い:例)「ソクラテスは死ぬと言えるのはなぜか」
      (答え:例)「ソクラテスは人間であり人間ならば死ぬから」
    • 〈Ⅱ〉「後件否定」パターン
      (問い:型)「①は②でないと言えるのはなぜか」
      (答え:型)「②ならば③だが、①は③ではないから」
      (問い:例)「この鳥はカラスでないと言えるのはなぜか」
      (答え:例)「カラスならば黒いが、この鳥は黒くないから」
  • ああ。ソクラテスに、カラス。どっかで聞いたことがあるなあ。という方も多いでしょう。これらの型・例は、なにも「ふくしま式」というわけではありません。大昔からある、世界共通のパターンです。しかし、それらを「小学生向けに」「すぐ真似できるように」かつ「最難関校受験で活用できるように」提示するのは、おそらく私が「日本初」ではないかと思います
  • 今回の本では大問が17問あるわけですが、小問の解き方を三段論法によって説明した回数は次のとおりです。
    前件肯定パターン:14箇所
    後件否定パターン:4箇所
  • より詳しくは、下記のとおりになっています。
    • 前件肯定パターンで解く設問:
      開成:説明文1
      桜蔭:説明文1/物語文1
      武蔵:説明文1
      雙葉:説明文2
      駒東:物語文3
      灘 :説明文1
      浅野:説明文1
      洗足:物語文2
      栄光:物語文1
    • 後件否定パターンで解く設問:
      開成:説明文1/物語文1
      雙葉:説明文1
      渋幕:説明文1
  • ぜひ再認識していただきたいのは、「どの学校でも」「説明文でも物語文でも」「同じ型によって」読み解くことができる、という事実です。そうであればこそ「型」であり「技術」です。そして、そこに徹底してこだわるのが「ふくしま式」なのです

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Q&A

Q:入試問題の本文・設問はちゃんと載っていますか?
A:もちろん載っています。

たしかに有料メルマガでは「本文」を載せていない(実物の本を購入したうえで読む)形が多いですが、今回の本では、言うまでもなく、本文・設問の全体を掲載しています。1つひとつ、著作権の許諾をとったうえで掲載しています。

Q:記述解答例が「省略」などと書かれていることはありませんか?
A:全くありません。ご安心ください。

それどころか、最上級の綿密な解説を掲載しています。すべての解答例は「ふくしま式」のものであり、既存の本のコピペなど一切ありません。それどころか、既存の過去問集の解答と比較し、それらのどこが問題なのかを随時説明しています。
たとえば、
・声の教育社の通称「オレンジ本」の解答例
・みくに出版の通称「銀本」の解答例
・四谷大塚過去問データベースの解答例
・インターエデュドットコムの解答例
などを引用*・比較し、その問題点を指摘するなどしつつ、最善の記述解答とその導き方について、緻密に解説しています(*著作権法の範囲内での正当な引用)。
掲載した各入試問題について、この本以上に完璧な解説を書いた過去問集があるなら教えてください。ありえないと思いますが。

もちろん、選択式設問についても完全です。どこぞの進学塾の模試解答にありがちな、「アが正しい。だからアなのだ」というような投げやりな解説は一切ありません。ほぼ全ての選択式設問において、選択肢1つひとつを丁寧に取り上げ、その正誤判断の根拠を説明しています。

そして言うまでもなく(これがふくしま式の最大の特徴ですが)、「その場限りの解説」ではなく「次に別の問題を解くときに生かせる読解技術」を強調したつくりになっています。

Q:解答用紙は載っていますか? 字数指定のない問いでは、どのくらいの分量を書けばよいか分からないのですが。
A:解答用紙は載せていません。しかし、目安となる字数を掲載しています。

声の教育社の「オレンジ本」などのように解答用紙が載っていると、もちろん便利です。しかし、「単なる四角い枠組み」の解答欄になっている場合、大きさが分かったとしても、いったい何文字くらい書けばよいのか、迷ってしまいがち。ところが本書では、その目安となる字数を1つひとつ記載しています。単に解答用紙を縮小して載せるよりもずっと「ありがたい」つくりであると言えます。授業で日々子どもと向き合っている著者ならではの配慮です。

Q:大問が2つあり、そのうちの1つが載っているようなケースもありますか?
A:あります。

多くの中学では、文学的文章と説明的文章を合計2問、出題しています。そのうち文学的文章のみ掲載、説明的文章のみ掲載、といったパターンは当然あります。その場合、解くための時間の目安を掲載しています(例:23分/50分、など)。これも、子ども目線の配慮であると言えます。

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おわりに

この本は、2020年、コロナ禍(新型コロナウイルス禍)のまっただ中で書いた。
コロナ禍によって塾の業務が多忙になりさえしなければ、あと2ヶ月は早く刊行できたのに。そして、2021年に受験する子にもより多く役立ててもらえたのに……などとここに書いてもしかたない。でも、こんな記述が何年後かには懐かしく感じられるだろうと思い、記しておく。

「何年後」と書いてふと思ったが、過去問解説書はどうしても年月とともに古くなる。
この本には、2018年〜2020年の3年分からピックアップした最新の問題を掲載しているが、じきに最新ではなくなる。
しかし、である。
この本は、ただの過去問解説書ではない。
冒頭の「この本の読み方・使い方」でも述べたように、この本の主眼は、あくまでも「普遍的技術」を伝授することにある。
10年後であろうが20年後であろうが、この本に書かれた思考技術は、同じように輝き続ける。
そんな未来に古本屋でこの本を手にした人も、その輝きに「新しさ」を感じることだろう。
「真似できる技術」を徹底的に真似させる私のような指導者が、その時代にどれだけいるか分からないが、まあおそらく、さほど増えてはいないだろう。なかなか変わらないのが、教育の常である。変えるべきことと変えるべきでないことを見分ける目を、持ちたいものだ。

教育と言えば、中学入試における国語読解問題というのは、その中学校の教育姿勢が透けて見えるという特徴がある。
この本は、そういう「先生方の頭の中」も想像しながら書いた。
と同時に、出題者(作問者)、採点者、さらには出典の作者・筆者についても、あれこれと論評している。
辛辣な(偉そうな)批判もけっこうあったと思うが、組織・団体ではなく一個人が書いた本としての面白さがそこにあると感じてくださった方がいれば、本望である。
何しろ、それを意図して書いたのだから。
福嶋というやつは本当に偉そうだな、何様だ、そんなにすごい授業をしているのか――などと思う方は、ぜひ、ふくしま国語塾の門をたたいていただきたい。
災い転じて福となす。コロナ禍の「おかげ」でオンライン授業を展開できるようになり、今やわが塾も日本全国に生徒がいる(少ないが他国にもいる)。
この本には17問の入試問題を掲載しており、かなりの数だとは思うが、それでも世の学校数に年度を掛け合わせれば、無数とも言える問題が存在しているわけだ。わずか17問、とも言える。より多くの題材を学ばせたいという方には、オンライン授業という門戸が開かれている。
実は当初、御三家以外の難関校の問題を現状より11問多く入れており、全28問としていた。でも、ページ数が増えれば増えるほど価格が上がってしまうので、泣く泣く取りやめた。
「なぜ◯◯中学校があって◯◯中学校がないの?!」といった声も聞こえてきそうだが、やむなき事情であったこと、ご理解いただきたい。
それでも、さらに前の企画段階では「御三家のみ」だったのだ。その後、出版社と交渉の上、ページ数と価格のバランスを見ながら調整してもらい、難関校も加えた経緯がある。
そういう点も含め、さまざまな私のわがままを受け入れてくださった編集部の東寿浩氏に、感謝申し上げる。
そもそも当初は、とっつきやすい初心者向けの本を書いてくれないかという依頼だった。漫画を入れるなどして分かりやすく、という方向性だった。しかし私は、既刊自著と似たような内容の本になってしまうのは避けたいと拒んだ。そして、むしろ正反対の発想で、最難関中学入試の本を出せないかと提案した。ちなみに、私のこれまでの既刊は、文章読解を扱うにしても本文・設問を含む全てを私自身で書いてきたのだが、今回初めて、「他人の書いた文章」「他人の作った設問」を読解・分析するという仕事を達成することができた。
難しい本というだけで多くの出版社は嫌な顔をするものだが、東氏は特にそういう様子もなく、企画を検討したいと返事をして帰られた。
それが実は、2019年の12月24日、クリスマスイブの日だった。
この本は、受験生とそのお母さんお父さん、そして先生方への、1冊のプレゼントである。
「合格」が、「国語力」が、届きますように。

2020年秋 ふくしま国語塾 主宰 福嶋隆史

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関連ウェブ記事

難関中学受験の記述問題からみる、合格最低点を「超える子」「超えない子」の違いリーモエキサイトインフォシーク

  • ほぼ書き下ろしです(一部、本書の解説を利用)
  • タイトルは一部を勝手に修正されてます
  • 私は「合格者最低点」としましたがサイト側が「合格最低点」に変更したいというので広い心で許可しました
  • リードは私の文ではありません
  • 栄光学園2019年 物語文読解・問2の「ふくしま式解答例」を公開!

注意点および訂正

  • 出版社サイトでも「訂正」は公開されています(注意点、補足点等は掲載されていません)
  • お詫びと訂正:第1刷、第2刷 P.22の2行目「優れいている」は「優れている」となります。(24/08追記)
  • 注意点:P.31の図とP.33の図とで、②・③の位置(上下)が逆になっていますが、これはミスではありません。P.31の11行目に書いているように、①~③の番号はあくまで「手順」を意味しているものであり、前件肯定と後件否定ではそれが若干異なるのです(「まず、設問文を①・②でパーツ分けする」「次に、③を考える」というプロセスを維持するため、このようにしています)。包含の関係(抽象・具体の関係)を考えながらチェックしていただければ、間違っていないことが分かるでしょう。ただ、パッと見でまぎらわしいので、2刷では、P.33の脚注にこの点を明記しました(実は明記してあったのですが、本文や脚注にさまざまな修正を重ねるプロセスで、消えてしまったようです)。
  • 補足点:P.35に、2刷で次の注釈を加えました(2行目「みればよい」の直後に※)【※こう書くと、後件否定の「後件」とは「①は②でない」の②を指すと思われがちだが、実際には③が「後件」である(30ページの後ろから6行目、及び33ページの図を確認のこと)。ただ、実践上、この点を気にする必要はない。問われている文が否定文の場合は後件否定の型で考えてよい、という効率的な判別方法の話である。】
  • 補足点:P.84に、2刷で次の注釈を加えました。【実際のところ、売り切れにならないよう小池が「意図的に」発注数を多めにしたという根拠はないため、「小池が客の利益を重視した」という結論には多少の疑問も残る。しかし、中学入試の「あるべき答え」はこの道徳的な方向性しかないと言えるだろう。】
  • 注意点:P.44の最終行に「開成には字数指定がない」と書きました。実際、2020年まではそうでしたが、2021/02/01に実施された開成入試では、どの記述でも字数指定がなされていました。2刷で注釈を加えました。
  • お詫びと訂正:第1刷 P.96にミスがありました(脚注部の逆さの解答部分に、下画像のようにカッコの冒頭を入れます)。第2刷で修正しました。
  • お詫びと訂正:第1刷 P.117の4行目の冒頭の空白1マスは不要です。2刷で修正しました。
  • お詫びと訂正:第1刷、第2刷 P.141の後ろから7行目「指して」は「差して」の誤りです。第3刷で修正します。
  • お詫びと訂正:第1刷 P.204にミスがありました。問八の解説中の「済んでいる」は「住んでいる」となります。2刷で修正しました。なお、意味の理解には全く影響しません。
  • お詫びと訂正:第1刷 P.245にミスがありました(下画像のように、8ではなく13となります)。2刷で修正しました。なお、内容的ミスは一切ありません。/ちなみに、なぜこんなことが起きたのか。問13の前の記述設問は問8。その枠組をコピペして使用した際に番号の修正を忘れ、そのあとの何十回にも及ぶチェックでもことごとくスルーしてしまったということです。ちょうど銀本の解答例を痛烈批判しているページ内でのケアレスミス。情けない限りです。
  • 補足点:P.258(問六)の2行目に、2刷で次の内容(行数)を加えました。
    答えは脱経済化であり(66行目)、……
  • お詫びと訂正:第1刷 P.276にミスがありました(下記のように「せ」を「ぜ」にします)。2刷で修正しました。なお、「なぜですか」と読むに当たっての支障はありません。
  • お詫びと訂正:第1刷 P.289にミスがありました(下記のように読点を削除します)。2刷で修正しました。なお、解答の選択には全く影響しません。
  • お詫びと訂正:第1刷 P.318にミスがありました。問3の3行目に「具対例」とあるのは「具体例」の間違いです。2刷で修正しました。
  • お詫びと訂正:第1刷 P.322にミスがありました。5行目「とにかく」だけが太字になっていますが、「とにかく、具体例を選ぶ設問は引っかかりやすい」の全体が太字です。2刷で修正しました。

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