対面受講(教室受講)の価値
教室受講(対面受講)の価値
- ノートに直接、添削してもらうことができます。単に誤字脱字を訂正してもらえるのみならず、「この言葉をここに持ってきたほうがいいよ」と矢印を書いてあげたりもできますし、数回前の授業のページを開いて「ほら、このときはできていたけど、今回はミスしちゃったね」などと、他のページを参照することもできます。
- 空間の共有、五感の共有が情動を生みます。情動が記憶を定着させます(情動記憶)。対面で褒められる、あるいは他の生徒の前で褒められる、などといった場面でこそ、感情が高ぶり、そのときの記憶が刻まれるわけです(ミスして恥をかく、あるいは叱られる、といった場合でも同様です)。オンラインでもある程度の情動が得られますが、越えられない壁はあるでしょう(視覚・聴覚情報のみ、しかもその一部しか共有できないため)。添削指導を受けるにしても、目の前で受けるのと遠隔で受けるのとでは、情動に差が生じます。
- 対面では、指導者と生徒の目と目が合います。(オンラインでは、原理的に絶対に目が合いません。少なくとも片方は必ずカメラでなく画面を見ているからです)
- 指導者が生徒の手元を常時チェックできます。正しく書けているか、時間内にどの程度まで書けているか、書けていないか。それを見て随時声かけできることの価値は大きいものがあります。特に「書けていない」ときに生徒が自ら積極的に「書けていません」と報告したり「ヒントをいただけますか」などと伝えたりすることは、オンラインでは難しい。しかし、教室ではそれを指導者のほうから発見してあげることができます。
- 授業後に帰路を経て帰宅する頃には、習ったことを一定程度「忘れて」います。そのあと意図的に「思い出す」時間をとる(短時間であれ復習する)ことで、記憶を定着させることができます。忘れる、思い出す。このプロセスが大切です(エビングハウスの忘却曲線)。授業後にいったん頭の中がリセットされることに価値があります。
- 指導者と生徒、生徒と生徒の間に、雑談できるような心理的余裕ができる。それが、教室という空間です。オンラインでは「雑談」が生まれません。
- 学校や他塾のテストを持参すれば、スムーズに個別的指導を受けることができます(FAQ参照)。オンラインでも可能ですが、問題・答案・解答をデータ化して送信する必要があり、これはかなり面倒です。また、文章への線の引き方であるとか、選択肢のパーツ分けとチェックの仕方であるとか、そういったことは実際の「紙」の上でアナログに行わないと難しい面があります(1でも述べたとおり)。そもそも、教室では授業後等に質問を気兼ねなくできても、オンラインでは気後れしがちです。
- 誰にでも分かることですが、教室のほうが自宅よりも集中できます。
- ほかにもさまざまなメリットがあります。人間と人間が生身で向き合ってこそ、十分な意思疎通が可能になるのです。オンライン花盛りの時代となってしまいましたが、これだけの価値を放棄するのは「もったいない」のひとこと。往復の時間や労力を「無駄な負担」と考えるか、「高い価値を得るための当然の代償」と考えるか。あなた次第です。通える距離にいらっしゃるのであれば、通塾「一択」です。
- もちろん、距離等の事情によりオンライン受講しかできない方は、それがベターな選択肢です。オンライン受講によって得られる価値をあますところなく享受し、国語力向上にお役立てください。